「バイオマス度」はどうやって測るの?

一つの方法として、生物由来の物質にしか含まれていない炭素(C14)が、どのくらい含まれているかを測ることで、その製品の「バイオマス度」を測ることができます。

自然界の炭素には、重さの違うものがあります。存在する割合の大きなものから炭素12(C12)、炭素13(C13)、炭素14(C14)の3種類があり、特に炭素14には、大気中に常に一定の割合で存在し、決まった間隔で減っていき5730年で元の量の半分になるという性質(半減期)があります。加速器質量分析装置(AMS)という装置で測定をすると、試料に含まれる炭素の種類と、それぞれの割合が分かります。

植物は成長のため、大気中の二酸化炭素を取り込むので、植物に含まれる炭素14も大気中と同じ割合になります。

しかし、石油のような化石資源には炭素14が含まれていません。石油や石炭などは大昔の生物が地中に埋まり、長い時間をかけて作られ、この間に炭素14が減り続けてなくなったものと考えられているからです。