令和2年度脱炭素社会を支えるプラスチック等資源循環システム構築実証事業<採択事業(二次公募・三次公募)>

Plastics Smart令和2年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金

脱炭素社会を支えるプラスチック等資源循環システム構築実証事業

〈採択事業(二次公募・三次公募)〉

 環境省では、化石資源由来の素材からバイオマス・生分解性プラスチック、紙、CNF(セルロース・ナノファイバー)等の再生可能資源への転換を図っていくとともに、従来リサイクルが困難であったプラスチック等素材に対するリサイクル技術・システムの高度化を図るために、「令和2年度脱炭素社会を支えるプラスチック等資源循環システム構築実証事業」(補助事業)において、当該技術・プロセスの実証事業の二次公募を令和2年7月13日(月)~8月17日(月)の期間で、三次公募を令和2年9月3日(木)~10月2日(金)の期間で実施しました。
この度、同事業に応募のあった案件のうち、申請書類による事前審査及び有識者で構成される評価審査委員会における審査の結果、採択した事業についてお知らせいたします。

1.「令和2年度脱炭素社会を支えるプラスチック等資源循環システム構築実証事業」の公募概要

環境省では、低炭素社会及び循環型社会構築に資するプラスチック資源循環システム構築の加速化を図るため、従来型のプラスチック利用を段階的に改めることとし、化石資源由来のプラスチックを代替する再生可能資源由来のバイオプラスチック等への転換を推進しています。
また、従来リサイクルが困難であったプラスチック等素材に対するリサイクル技術・システムの高度化を図り、プラスチック資源循環システム全体でのエネルギー起源 CO2排出の抑制を目的とした以下の事業を行います。

① 化石由来プラスチックの代替する省 CO2型バイオプラスチック等(再生可能資源) への転換・社会実装化実証事業
② プラスチック等のリサイクルプロセス構築・省 CO2化実証事業

2.選定結果

本事業(補助事業)の二次公募に対し6件、三次公募に対し4件の応募があり、申請書類による事前審査及び有識者で構成される評価審査委員会による審査を行った結果、以下4件(二次公募:代替事業1件、リサイクル事業1件、三次公募:代替事業2件)の事業について選定しました。

<二次公募採択案件>

事業者名
(五十音順)
事業名 事業の概要
① 化石由来プラスチックの代替素材である再生可能資源への転換及び社会実装化に係る技術実証事業
株式会社バイオマスエンジニアリング 余剰米を原料に含み、バイオマス比率が高いバイオプラスチック樹脂加工品成形のための技術実証事業  破砕米や期限切れ防災米等、国内で発生する余剰米を PP/PE と混練させたライスレジンを使い、多種製品に利用可能な高濃度バイオマスレジンの製造実証を行うと共に、成形加工技術の実証を行う。
② プラスチック等のリサイクルプロセス構築・省 CO2化に係る技術実証事業
アスクル株式会社 使用済みプラスチック製品のリサイクルバリューチェーン構築実証事業  事業者のオフィスから排出される使用済みプラスチック製品(クリアフォルダ)を回収し、マテリアルリサイクルによる再製品化のための資源循環バリューチェーンを構築する。CO2削減を実現するとともに、回収スキームの構築と再度リサイクル可能な製品化の実現に向けた実証を行う。

<三次公募採択案件>

事業者名
(五十音順)
事業名 事業の概要
① 化石由来プラスチックの代替素材である再生可能資源への転換及び社会実装化に係る技術実証事業
株式会社事業革新パートナーズ 大麦由来ヘミセルロース活用バイオプラスチック樹脂によるタンブラー容器向け化石由来プラスチック代替実証事業  PP 他の石油由来プラスチック樹脂製の既存成形品を代替するため、ビール製造工程で排出される大麦残渣(大麦の粕)より抽出される【ヘミセルロース】を中心に構成する 100%植物由来バイオプラスチック樹脂の製造実証を行うと共に、タンブラー加工実証を行う。
ニチモウ株式会社 海洋資材(漁網・ロープ等)のバイオプラスチック化とその商品化・普及に関する実証事業証  バイオプラスチックによる漁具(現場の波浪や操業過程でやむを得ず流出してしまい、回収が難しい漁網、ロープ、イカ針、タコ壺等及びマイクロプラスチック化しやすい発泡フロートや土嚢袋等)の製造実証を行うと共に、現場適性、海洋分解性の分析・評価を行う。
お問い合わせ先
2020年度執行団体:一般社団法人日本有機資源協会(担当:菅原、鈴木、牛木、寺林)
〒104-0033
東京都中央区新川2-6-16 馬事畜産会館401号室
TEL: 03-3297-5618   FAX :03-3297-5619
E-mail:  pla2020@jora.jp