第21回バイオマス活用総合講座_7月27日考査 | 一般社団法人日本有機資源協会

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①下記の選択肢の中で、バイオマスに該当するものを全て選択しなさい（該当にチェック）。

植物プランクトンが分解されて生成された天然ガス
浄化槽の汚泥
稲わらを含む牛のふん尿
廃食用油
石油由来の生分解性プラスチック

②バイオマス活用の推進について、適切でない記述が含まれるものを全て選択しなさい。

a. バイオマス活用はどんな方法でも、温暖化を助長することはない。
b. メタンガスは臭気が著しいので、利用に当たっては脱臭対策が不可欠である。
c. バイオマス活用のPDCAサイクルは、５年単位で回すのが一般的である。
d. バイオマス活用においては、再生資源の安定的な需要の確保が重要である。

③大人の人間が定常的に出せる出力は何W程度か。

30W
70W
200W

④次の文で正しい文章を全て選択しなさい。

a. 固定価格買取制度におけるバイオマス発電には、主として国産の燃料が用いられている。
b. 燃料用エタノールの2大生産国はアメリカとブラジルである。
c. バイオガスの主成分はメタンと二酸化炭素である。
d. 2022年度から全てのバイオマス発電に、FIT制度に代わってFIP制度が適用される。

⑤次の文で正しい文章を全て選択しなさい。

a. 木質バイオマスは明治初期まで日本の基幹エネルギーだった。
b. 2021年時点の木材自給率は燃料材を含めて48%である。
c. 木質バイオマスを燃料材として使用する場合、水分は水素と酸素を含むため、多いほど燃焼効率が良くなる。
d. ナヤギ類、センダンなどの早生樹種は成長が早くエネルギー作物として期待されているが、用材利用の有無、土地の条件などにより最適な樹種を選択することが効果的である。

⑥木質バイオマス発電において、設備を安定稼働させるために管理すべき燃料品質要素について、適切でない記述は次のうちのどれか、１つ選びなさい。

a. 燃料の水分については、受入れ時だけでなく投入時においても状態を把握する。
b. 燃料の形状については、オーバーサイズは搬送系で詰まる可能性があるため、ふるいや目視確認で排除するほうが良い。
c. 建設廃材はクギなどの異物が多いが、森林からの材の場合は石などが入りやすい。
d. 竹は成分としてカリウムを多く含むため、灰の融点が上昇しクリンカが発生しにくくなる。

⑦メタン発酵の中温発酵と高温発酵に関する以下の記述について、正しい文章を選択しなさい。

a. 高温発酵の方が有機物分解速度が大きく、滞留時間も短い。
b. 中温発酵の方が必要とするエネルギーが大きい。
c. 高温発酵の方が、アンモニア濃度に対する阻害の影響は少ない。
d. 中温発酵も高温発酵もどちらも有機物処理量（g/L/day）は同じだ。

⑧乾式発酵と湿式発酵に関する以下の記述について、正しい文章を全て選択しなさい。

a. 湿式発酵は、固形分濃度が10%程度以下のものが多い。
b. 乾式発酵は、バイオマスを乾燥してから発酵させる。
c. 乾式発酵は、水処理など発酵残渣の処理は全く必要ない。
d. 湿式発酵は、乾式発酵よりも適用事例が多い。

⑨メタン発酵事例に関する以下の記述について、適切でない記述を全て選択しなさい。

a. 中北空知地域の3つのバイオガスプラントは、産業廃棄物を投入している。
b. 家畜ふん尿のメタン発酵は、主にスラリー状の家畜排せつ物が利用される。
c. 下水汚泥を対象とした消化槽に、食品廃棄物を投入するのはよくない。
d. 牛ふんバイオガスプラント導入のきっかけの第一は、エネルギー生産である。

⑩微細藻類・草本系バイオマスに関して、適切でない記述を全て選択しなさい。

a. バイオマス５Fの中で微細藻類バイオマスでは食料・繊維・飼料・肥料・燃料の順に重量単価（付加価値）は低くなる。
b. ミドリムシ（ユーグレナ）細胞中のパラミロンはバイオ燃料の他に、バイオマスプラスチックの原料にも利用できる。
c. 現時点で微細藻類燃料ビジネスが成立するには技術的な課題が多い。
d. エリアンサスの国内適応性は福島県以北～北海道である。
e. 荒廃農地対策として資源作物を栽培することは有効である。

⑪エコフィードを製造・利用する上で、家畜の安全性や防疫に関する知識が必要となります。その代表的法令は「家畜伝染病予防法」の他には何があるか、下記から選択しなさい。

食品ロス削減法
飼料安全法
肥料取締法
公職選挙法

⑫飼料化において、肉を扱う事業所から排出された食品循環資源を原材料とする飼料の国際基準では、撹拌しながら90℃ で何分以上の処理が必要か（または、これと同等以上の加熱処理）。

５
６０
９０
１２０

⑬炭に関する以下の記述のうち、正しい文章を全て選択しなさい。

a. 木炭はおおむねアルカリ性を示し、農地に施用することで、保水性と透水性の改善が期待され、根圏環境の改善が期待される。
b. 比表面積は炭化物を評価する有益な指標であり、吸着性の唯一の評価指標である。
c. 竹炭と木炭との差異は、主に比表面積と硬度であり、竹炭の方が比表面積は小さくて、軟らかい。
d. 木炭の農地施用が記録されている最古の文献は、江戸時代の農業全書（宮崎安貞著）であり、在来の技術である。

⑭バイオ炭の炭素貯留に関する、Jクレジットの説明で、正しい文章を選択しなさい。

a. J-クレジット制度とは、省エネルギー設備の導入や再生可能エネルギーの利用によるCO2等の排出削減量や、適切な森林管理によるCO2等の吸収量を「クレジット」として国が認証する制度であり、農林水産業ではバイオ炭の農地施用が唯一の手段である。
b. IPCCの決定に先駆けて、2000年以降わが国ではバイオ炭の農地施用に関するJ-クレジット制度が確立しており、この方法論も策定された。難分解性のバイオ炭を長期間土壌に固定することによる排出削減量はクレジットとして認証されている。
c. カーボン・オフセットとは、市民、企業、NPO/NGO、自治体、政府等の社会の構成員が、自らの温室効果ガスの排出を認識し、主体的にこれを削減する努力を行うとともに、削減が困難な部分の排出量について、他の場所で実現した温室効果ガスの排出削減・吸収量等（クレジット）を購入すること又は他の場所で排出削減・吸収を実現するプロジェクトや活動を実施すること等により、その排出量の全部又は一部を埋め合わせるという考え方である。
d. Jクレジットにおいては、バイオ炭は難分解性と考えられるために、海外から輸入された木炭についてもわが国の農地に施用すればクレジットが適用される。
e. 現在わが国でJクレジットに認定されているバイオ炭は木炭と竹炭のみで、それ以外の炭素分の低い炭化物はJクレジットには認定されていない。

⑮コンポスト化におけるＣ／Ｎ比ついて、適切でない記述は次のうちどれか。

a. Ｃ／Ｎ比とは全炭素と全窒素の比率を示す。
b. Ｃ／Ｎ比は窒素率ともいう。
c. コンポスト化において前処理は重要であり、Ｃ／Ｎ比を３０以下にする。
d. Ｃ／Ｎ比を調整するには副資材の投入が効果的である。

⑯バイオマスプラスチックに関する記述のうち、適切でない記述を全て選択しなさい。

a. プラスチックとは熱可塑性や熱硬化性を持つ高分子体のことである。
b. バイオプラスチックは植物など、バイオマスからできており、使用後はすべて分解して消滅する。
c. 全てのバイオプラスチックは、海洋プラスチック問題に有効とされている。
d. バイオプラスチックの有効性を評価する手法の一つはライフサイクルアセスメント（LCA）である。
e. 再生可能なバイオマスを原料とするバイオマスプラスチックもリサイクルと組合わせて使用すべきである。

⑰日本で軽油に混合して使用できるバイオディーゼルの限度について正しいものはどれか。

⑱バイオエタノールはどの石油系燃料の代替か、正しいものを選択しなさい。

⑲バイオマスの活用について、適切でない記述を全て選択しなさい。

a. バイオマスの活用では、価値の高い利用から無駄なく繰り返し利用する多段階活用の視点が重要であり、このことをカスケード利用という。
b. バイオマスの活用は、エネルギー利用だけでなく、マテリアル利用が可能であるという点では、太陽光と同じである。
c. バイオマスの利用方法の一つとしてガス利用があるが、バイオマスから利用できるガスはメタン発酵によるメタンガスだけである。
d. バイオマスの活用は、全て持続可能で、カーボンニュートラルである。
e. バイオマスの活用を検討する際は、ライフサイクルアセスメントを考慮して考える必要がある。

⑳地域におけるバイオマス活用に関して、正しい文章を全て選択しなさい。

a. 地域におけるバイオマス活用事業の検討を行う場合、バイオマスの種類による季節性や現状の利用状況、調達可能量の将来予測等を踏まえた、現実的に利用可能な量を把握・評価する必要がある。
b. 地域におけるバイオマス活用を実現し持続していくためには、事業性（収支）や事業効果をあらかじめ検討（シミュレーション）しておくことが重要である。
c. バイオマス活用事業の効果は、経済的効果（事業利益）のみを重視すべきで、環境的効果や社会的効果などの副次的な地域への波及効果（マルチベネフィット）を考える必要はない。

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